LINEミニアプリとLIFFアプリの違いと活用方法を徹底解説

LINEミニアプリ
LIFFアプリ
LINEアプリ開発

こんにちは、レシートローラーの下田です。今日はLINEミニアプリに関して、社内メモ的にまとめてみました。

スマートフォンの普及により、数多くのアプリが日常生活に深く関わっています。その中でも、LINEはメッセージングアプリとしてもっとも広く利用されているのではないでしょうか。日本国内では、約86%のスマートフォンユーザーがLINEを利用しており、知り合いと連絡をとる手段として欠かせない存在となっています※1。そのほかに公式アカウントなど企業アカウントからお知らせを受取ったり、会員カード、モバイルオーダーなど、ただ知り合いと話すだけでなく、様々なつながりを提供するサービスとなっています。

LINEミニアプリとは?

LINEミニアプリは、LINEアプリ内で直接動作する小型のアプリケーションです。LINEを既に持っていればインストール不要で、LINEのサービスタブからアクセスでき、ユーザーにシームレスな体験を提供します。

特徴

インストール不要: LINEアプリ内で動作するため、追加のインストールが不要です。

LINE統合: LINEのインターフェースと統合されており、LINEアカウントでログインするため、ユーザー体験が統一されています。

多用途対応: レストランの予約、ショッピング、チケット購入など、多様な用途に利用できます。

LIFFアプリとは?

LIFFアプリは、ウェブアプリケーションをLINEのメッセージング機能と統合するためのフレームワークです。これにより、外部ウェブサイトやサービスをLINE上で動作させることができます。

特徴

ウェブ技術使用: HTML、CSS、JavaScriptなどのウェブ技術を使用して構築されます。

LINE連携: LINEのプロフィール情報や友だちリストなど、LINEの機能と統合することが可能です。

URLアクセス: 特定のURLにアクセスすることで起動し、LIFFブラウザで表示されます。

LINEミニアプリとLIFFアプリの違い

アクセス方法

LINEミニアプリ: LINEアプリ内の「サービス」タブから直接アクセスします。

LIFFアプリ: LINEメッセージ内のリンクやQRコードからアクセスします。

技術的構成

LINEミニアプリ: LINEプラットフォーム内でネイティブに動作するため、追加のインストールは不要です。

LIFFアプリ: ウェブ技術を使用して構築され、LINEのLIFFブラウザ上で動作します。

ユーザー体験

LINEミニアプリ: LINEアプリの一部として統一された体験を提供します。ログインやデータの共有もLINEアカウントで統合されています。

LIFFアプリ: LINEメッセージを通じてアクセスし、外部ウェブアプリの機能をLINE上で利用できますが、ユーザー体験はウェブアプリに依存します。

LINEミニアプリの審査

LINEミニアプリを公開するためには、LINEのガイドラインに従って審査を受ける必要があります。審査の主なステップと注意点を以下に説明します。

審査申請

ミニアプリが完成したら、LINEの管理コンソールから審査申請を行います。申請には、ミニアプリの名前、説明、スクリーンショット、利用規約とプライバシーポリシーが必要です。

審査プロセス

LINEの審査チームがミニアプリを審査します。審査では、コンテンツの適切性、機能の適切性、セキュリティ、ガイドラインの遵守が確認されます。

審査期間

審査にかかる時間は、通常数日から数週間程度です。具体的な審査期間は、申請の内容と品質、審査の混雑状況、フィードバックと修正の有無によって異なります。

審査結果

審査結果は、LINEの管理コンソールを通じて通知されます。審査に通過すると、ミニアプリはLINEのプラットフォーム上で公開されます。

LINEミニアプリとLIFFアプリは、どちらもLINEのエコシステムを活用してユーザーに利便性を提供しますが、目的や技術的背景に違いがあります。LINEミニアプリは、より統一されたユーザー体験を提供し、インストール不要の利便性があります。一方、LIFFアプリは、ウェブ技術を活用して柔軟なアプリケーションを提供し、LINEのメッセージ機能と連携することが可能です。用途に応じて適切なフレームワークを選択し、ユーザーに最適なサービスを提供することが重要です。

LIFFアプリからLINEミニアプリへのステップ

LIFFアプリを構築してからLINEミニアプリとして申請するのは理想的なアプローチです。LIFFアプリはウェブ技術を使用して構築されるため、既存のウェブアプリを活用して簡単に開発できます。これにより、初期開発コストを抑えつつ、迅速にサービスを提供することができます。LIFFアプリが完成したら、そのままLINEミニアプリとして申請し、ユーザーにシームレスな体験を提供することが可能です。

レシートローラーによるLINEミニアプリおよびLIFFアプリの活用

レシートローラーで作成できるLINEミニアプリおよびLIFFアプリは、レジと連携して会員カード、会員情報、クーポン、会員ランクなどが連携できるサービスです。レジとリアルタイム連携しているので、既存のレジ業務のままよりお客様にあった購入体験を提供することができます。これにより、店舗運営の効率化と顧客満足度の向上が期待できます。興味のある方はぜひ、お問い合わせフォームからご連絡ください。

【※1】 総務省「情報通信白書」(2023年)によると、日本のスマートフォンユーザーの約86%がLINEを利用しています。

レシートローラー CTO 下田 昌平

紙レシートゼロの世界目指して電子レシートサービス開発しています。 レシートの価値再定義、電子レシートのメリット向上で結果紙レシートゼロになったらいいな。

公開日: 2024-05-14